THE BEATLES [ Live At The Star Club Raw Tapes ] | | DATE | 19621221-31 | PLACE | Hamburg Germany | LABEL | MC | CODE | mccd-470_4 | SOURCE | Soundboard | TYPE | 5CD | PRICE | ¥ 12,580 | |
《 Products Information 》
Mクローデル・レーベルのライヴ・クロニクル・シリーズの最新作は、歴史的作品としてレーベルを代表する金字塔となる素晴らしい作品! コレクターをやっていて良かったと思える瞬間が訪れます。今まで数多くリリースされてきた1962年12月末のハンブルグはスタークラブにおける超初期ビートルズの音源を、収録されたままの姿でここに完全収録しました。もちろん今まで聴くことの出来なかった初登場部分を含め、マニアにとっては驚愕のセットとなるでしょう。詳しい方は曲目リストを見ただけで、このセットの凄さというのが理解出来るのではないでしょうか。ライヴから50余年にして、とうとうここまで発掘されたのかという感慨でいっぱいです。
1962年12月といえば、既にドラマーはリンゴに変わっており、「LOVE ME DO」でデビューしており、これからという大切な時期。このハンブルグのスタークラブへの出演はずっと以前にブッキングされていたもので、その後デビューしたからといっても契約はきちんと履行するというブライアン・エプスタインのビジネスに対する姿勢が評価された出演というエピソードが残されています。
このスタークラブ音源は、当時ステージ・マネージャー職にあったエイドリアン・バーバーが、1962年12月ビートルズ最後のハンブルグツアーにおいて録音したとされています。60年代後期にアップルにテープの売り込みがあったのですが、その際は価値がないとして断られた後、様々な経緯を辿り1977年に初めて2枚組の正規アナログ盤としてリリースされたのが、おそらくこの世に出た最初ではないでしょうか。しかしながら、このリリース版はテープの全容からは程遠く、英米独の各国で権利関係のため異なった選曲がなされたり、また正規盤の処理として当然のように過剰な擬似ステレオ処理がなされたり、MCも実際の位置とは異なる位置にはめ込まれたりしていました。またリリース自体を無効としてアップルと訴訟になり、その結果1995年アンソロジーでも、映像に断片が使用されたのみで、全く無視されていたことも記憶に新しいところです。
それでもスタークラブ音源の嚆矢としてマニアは黎明期のビートルズの荒々しい演奏に狂喜しました。しかし、音源として他にもまだまだマテリアルがあるというのは、その後にリリースされたブートレグにて断片ながら初登場部分が細切れに収録されていたことからも想像できる事でした。そしてファンはその全貌を知りたいと切望しつつも、中途半端な内容を手を替え品を替え、権利関係が曖昧な部分を突いて公式盤すらも乱発されてきました。何せ今までことごとく日付や実際の演奏順を無視した形で編集され、正確な曲順すら把握できるものではなく(タイトルによって曲順が異なっていた)、またどのテイクがどの日の録音かすら明らかではありませんでした。本作でもリール区分は判明しているものの、残念ながら正確な日付は未定のままです。従来の定説では12月25日、28日、 31日の三日間となっており、本作クレジットの日付が従来のものと異なりますが、新たに発見された資料などを基に、この記載の日付が正しいのではないかと予想しました。
60年代後期において既にアップルに売り込みがあったように古くからテープの存在自体は知られていました。そして紆余曲折を経てリリースされたことも前述の通りです。しかしその後も未発表部分を含む様々なコレクターズ・アイテムがリリースされてきました。そんな中でひとつの区切りとなったのは2007年の Mクローデル・レーベルがリリースした『HISTORICAL STAR CLUB TAPES』でした。いくつかの不備が散見されるものの、当時としては最長かつ最良の状態で収録しており、現行ではこれがベストとされてきました。しかし、リリースから8年が経過し、その後にMクローデルが独自に入手した多数の未発表ソース、初登場のライヴ演奏、さらにオークションやプロダクションのサンプラーテープをくまなく網羅し、それをさらに上回る音質と内容となっているのです。
まず本作の最大の特長として、1973年に最初に作られたテープ・コピーをメインに収録していることがまず挙げられます。全体を通して1973年のカセット音源はヒスノイズが多いのですが、今回は素材の生々しさを活かすためノイズリダクションをほとんど使っていません。ヒスはヒスとして残し、ノイズリダクションはクリップしている箇所などを別として最低限に抑えての収録というのが特長です。2007年にリリースした『HISTORICAL STAR CLUB』でも既にこの1973年テープ・コピーの一部を収録していましたが、その時は全てのリールを入手したわけではなく、この内12月31日の演奏は『Road Runner』から流用されていました。その『Road Runner』も、ノイズリダクションがかかりすぎていて、音がくぐもっていました。その差は本作で初登場ソースとなる12月31日に部分を聴くと顕著に感じられると思います。
当時録音された全4本のリールの内、ディスク1は(諸説ありますが)12月21日、1973年テープのリール#1とリール#2に相当する部分を収録。ディスク2はリール#3に相当する部分を収録。文献や資料によって日付が異なり諸説ありますが、本作では最新の研究を尊重し、このリール#3が12月25日と 28日の二日間に渡って収録されたと判断しました。ディスク3はリール#4に相当する部分を収録。特に後半のドミノスの演奏は、録音自体が初登場のもので、前半のビートルズの演奏部分を含め、きちんと元素材から収録されている貴重なものです。このリール#4は1962年12月31日から1963年1月1 日にかけて録音されたもので、途中で年明けを告げる声も収録されています。徹夜でどんちゃん騒ぎをしている当時の治外法権的なハンブルグの様子を垣間見る思いです。その他、細かい収録曲などはジャケットの記載をご参照ください。
そしてディスク4は、今までリリースされてきた様々なバージョンを収録しています。1977 FAN CLUB FLEXI DISCの「I Saw Her Standing There」は、ファン・クラブ限定のソノ・シートにのみ収録されていた、当時としては「別バージョン」貴重音源。1973テープより遥かに音が良く、トータル的にこの一連の録音の中では最も音質の良いトラックです。1978 RADIO DOCUMENTARYの「Red Hot」はラジオ・ドキュメンタリーのBGMとして使用された、当時としては「唯一」の「Red Hot」の音源。コア・ブートに収録されてきたものをここでも収録しています。アナログ時代はピッチが遅かったものをここでは正しく補正済み。1992 SOTHEBY’S SAMPLERはアラン・ウィリアムズによるオークション用のサンプラーテープからの収録。音質がさほど良いわけではありませんが、当時としては曲の前後が長く聴けたのが貴重でした。1993 ANTHOLOGY DIRECTOR’S CUTはアンソロジーのディレクターズカットでの使用音源。公開版より若干長いのが特長です。2005 FUEGO SAMPLER TAPEは、一時話題になったFuego Entertainment(現在は消滅)が公開していたサンプラーテープより収録しています。今回収録のディスク3と同一テープのロウ・ジェネレーション・テープになり、「A Taste Of Honey」はこちらがベストです。MATRIXは、枝分かれした複数ソースの良いところを再合成して作成した音声トラック。元のテープから不完全な「Red Hot」は、有志によって様々な手法で「完奏版」がフェイク音源として作られてきました。その中から2種類を収録。それがOUT-FAKE EDITです。「A Taste Of Honey」は、ディスク1で聴けるように1973テープのリール#1で途中で切れていたテイクを、リール#3のテイクと違和感なくつなげ「完奏版」としたものです。そして最後はアナログブート『MACH SHAU!』をそのまま収録しています。真空管オーディオアンプのオーバーロード特有の劣悪な音質だった音源は、このLP『MACH SHAU!』としてリリースされていました。劣悪な音質ながら未だにこのソースでしか聴けない部分もあり、特に「Roll Over Beethoven」はここでしか聴けないものです。入手可能なソースを全て網羅すべく、アナログ落としではなく、テープソースから収録です。
ディスク5は『RARE LIVE!』を収録しています。「Hully Gully」がビートルズの未発表曲だと誤記され、大々的にアピールされていることや、内容的にも完全収録とはとても言えませんが、非常にうまくまとまっており、リリース当時から決定版と評価されているタイトルです。しかし、アナログでのリリースとCDでのリリースでは、収録時間の関係でカットの位置が異なったり、それぞれにしか収録されていない部分があったり、また全体を疑似ステレオに加工していたりと、かなり人工的な編集がなされていました。本作は、そういった加工感を排除し、モノラルで収録し、さらにアナログにしか収録されていない部分、CDにしか収録されていない部分を相互に補完し、ビートルズの演奏ではない「Hully Gully」を含むコンプリート盤となっています。この並び、この内容を聴き込んだマニアが多いのではないでしょうか。 この『RARE LIVE!』をベースにした既発盤は、PURPLE CHICKを始め、メインとなる部分は音質が良いものでしたが、補完ソースとして使用されている部分のトランスファーに難があり、音が悪過ぎました。本作の特長として「純粋モノ」で、かつ「良質マスターからのトランスファー」で最も音質が良い、という2点が挙げられます。
Mクローデル・レーベルのライヴ・クロニクル・シリーズの最新作は、初登場を多数含む遂に登場したスタークラブのロウ・テープ。ディスク1から3でリール・テープ通りに収録し、さらにディスク4では別バージョンを収録。さらにこのディスク5では、ビートルズの演奏をコンパクトにまとめた『RARE LIVE!』の完全盤を収録。収録から50余年を経てやっとここまで来たかという感慨深いタイトルです。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。スリップケース付。
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DISC ONE DECEMBER 21, 1962 1st SHOW “1973 TAPE”reel #1 01. Be-Bop-A-Lula 02. I Saw Her Standing There 03. Hallelujah I Love Her So 04. Red Hot
2nd SHOW “1973 TAPE”reel #2 05. Adrian Barber Voice Memo 06. Shelia 07. Kansas City - Hey Hey Hey Hey 08. Shimmy Like Kate 09. Reminiscing 10. Red Sails In The Sunset 11. Sweet Little Sixteen 12. Roll Over Beethoven 13. A Taste Of Honey
DOMINOS 14. Money with TONY SHERIDAN 15. Sparking Brown Eyes 16. Lovesick Blues 17. First Taste Of Love 18. Dizzy Miss Lizzy 19. Do You Believe 20. Ooh Pooh Pah Doo 21. Twist And Shout 22. Cannonball with BETTINA DERLIEN
DISC TWO DECEMBER 25, 1962 “1973 TAPE” reel #3 01. Nothin' Shakin' 02. I Saw Her Standing There 03. To Know Her Is To Love Her 04. Everybody's Trying To Be My Baby 05. Till There Was You 06. Where Have You Been All My Life? 07. Lend Me Your Comb 08. Your Feet's Too Big 09. Talking About You 10. A Taste Of Honey 11. Matchbox 12. Little Queenie
DECEMBER 28, 1962 1st SHOW “1973 TAPE”reel #3 13. Twist And Shout 14. Mr.Moonlight 15. Besame Mucho 16. Talking About You 17. Falling Love Again 18. Long Tall Sally
2nd SHOW “1973 TAPE” reel #3 19. I Remember You 20. tuning 21. Roll Over Beethoven 22. I'm Gonna Sit Right Down And Cry Over You
REBEL ROUSERS 23. Hully Gully 24. I Take What I Want
DISC THREE DECEMBER 31, 1962 “1973 TAPE” reel #4 01. tuning 02. Road Runner 03. Hippy Hippy Shake 04. A Taste Of Honey 05. ‘ It’s five to twelve ‘ 06. ’ Ein Zulage ‘ 07. Ask Me Why 08. ‘ Goodnight ’
DOMINOS 09. Horst Fascher Announcement 10. You Can't Sit Down 11. Roll Over Beethoven 12. Black & Blue 13. Do You Love Me 14. Let's Twist Again 15. Red River Rock 16. Mashed Potatoes 17. Forty Days 18. Ja-Da 19. The Sheik of Araby 20. Buckeye 21. La Bamba 22. Early in the Morning 23. The Twist 24. The Kid 25. The Paris Jam
DISC FOUR EXTRA DISC 1977 FAN CLUB FLEXI DISC 01. I Saw Her Standing There
1978 RADIO DOCUMENTARY 02. Red Hot
1992 SOTHEBY’S SAMPLER 03. Kansas City 04. Shimmy Like Kate 05. Roll Over Beethoven 06. Fallin’ In Love Again
1993 ANTHOLOGY DIRECTOR’S CUT 07. Red Hot - Shimmy Like Kate - Red Sails In The Sunset
1995 ANTHOLOGY 08. Red Hot - Shimmy Like Kate - Red Sails In The Sunset
2005 FUEGO SAMPLER TAPE 09. ‘ Lost Tapes ’ 10. A Taste Of Honey 11. Hippy Hippy Shake - A Taste Of Honey - I Saw Her Standing There - Lovesick Blues
MATRIX 12. Till There Was You 13. Where Have You Been All My Life?
OUT-FAKE EDIT 14. Red Hot #1 15. Red Hot #2 16. A Taste Of Honey
“MACH SHAU” 17. A Taste Of Honey 18. Till There Was You 19. Where Have You Been All Of My Life? 20. Lend Me Your Comb 21. Your Feet's Too Big 22. I'm Talking About You 23. To Know Her Is To Love Her 24. Everybody's Trying To Be My Baby 25. Matchbox 26. Little Queenie 27. Nothin' Shakin' 28. Roll Over Beethoven
DISC FIVE RARE LIVE! ‘62 Complete Version 01. Introduction 02. I'm Gonna Sit Right Down And Cry Over You 03. I Saw Her Standing There 04. Roll Over Beethoven 05. Hippy Hippy Shake 06. Sweet Little Sixteen 07. Lend Me Your Comb 08. Your Feet's Too Big 09. Twist And Shout 10. Mr. Moonlight 11. A Taste Of Honey 12. Besame Mucho 13. Reminiscing 14. Kansas City - Hey Hey Hey Hey 15. Where Have You Been All My Life? 16. Hully Gully REBEL ROUSERS 17. Till There Was You 18. Nothin' Shakin' 19. To Know Her Is To Love Her 20. Little Queenie 21. Falling In Love Again 22. Ask Me Why 23. Be-Bop-A-Lula 24. Hallelujah I Love Her So 25. Sheila 26. Red Sails In The Sunset 27. Everybody's Trying To Be My Baby 28. Matchbox 29. I'm Talking About You 30. Shimmy Like Kate 31. Long Tall Sally 32. I Remember You
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