PAUL McCARTNEY [ LANDMINE BENEFIT GALA 2001-2005 ] | | DATE | 2001-2005 | PLACE | Beverley Wilsire Hotel Beverly Hills California U.S.A. and more | LABEL | MC | CODE | mccd-433_6 | SOURCE | Soundboard | TYPE | 4CD | PRICE | ¥ 8,330 | |
《 Products Information 》
マニア必携Mクローデル・レーベルより、ポールのランドマイン・ベネフィット・コンサートがリリースになります。ランドマイン・ベネフィット・コンサートとは、ポールが2001年から2005年までの5年間、前妻のヘザーミルズと共に行なっていたチャリティ・イベントで、他では見られないポールと有名アーティストとの共演があったこと、そして毎回何らかのレアな曲を演奏するということで、非常に人気の高いイベントです。残念ながらヘザーとの離婚後はポールは関わりがないようなので、結果としてここに収録している5年分がランドマイン・ベネフィットの全てということになります。
大東亜戦争末期に日本で唯一地上戦があった沖縄では、米軍が鉄の暴風と呼ばれる激しい艦砲爆撃を行ない、現在でも大量の不発弾が沖縄の土地に残留、自衛隊の方々が都度処理にあたっています。しかしこれは沖縄に限ったことではなく、世界各地で、かつて戦場となった場所には、多くの不発弾、地雷などが放置されている現状があり、それがふとした拍子に爆発する事故が今でも多発しています。本土決戦の前に終戦を迎えたため、多くの日本国民にとっては意識することは希ですが、実はこのような不発弾の事故で四肢を欠損したり、命を落とす事故が、今現在でも世界の多くで起きているのです。ポールの元妻ヘザーミルズは、交通事故で義足を使うことを余儀なくされていたため、原因は違えど同様の環境にある人達、とりわけ子供たちに対し、何らかのチャリティを行ないたい、それがこのランドマイン・ベネフィットなのです。
ランドマイン・ベネフィットは通常のコンサートと異なり、ホテルのボールルームを借り切って、出席者はベジタリアン料理に舌鼓を打ちつつ、ランドマイン・ベネフィットの意義や、ポールその他のスピーチあり、世界の状況などをまとめたフィルム上映あり、そして活動報告あり、そして最後にミニ・コンサートが行なわれるという構成になっています。そのコンサートがとても貴重なもので、前半がゲスト・アーティストのソロ・ライヴ、後半がポールのソロ・ライヴという構成で行なわれ、その中で共演曲が設けられるという異色のコンサートなのです。しかも共演アーティストというのがポールサイモンであったり、ブライアン・ウィルソンであったり、ジェームズ・テイラーであったり、ニールヤングであったりと、豪華というだけでは足りないくらいの驚きの組み合わせで毎年行われていたのです。本作は、そんなイベント・コンサートを5年分、すべて収録したタイトルになります。
【2001年 with PAUL SIMON】 ポールのランドマイン・ベネフィット初参加がこの年になります。共演者はポール・サイモン。最初にポール・サイモンが4曲、「明日に架ける橋」「グレイスランド」「ザ・ボーイ・イン・ザ・バブル」、そして最後は「ミセス・ロビンソン」を歌いました。続いてポール・マッカートニーのステージは全5曲。何と言ってもこの年の目玉は、まだリリース前の「ドライヴィング・レイン」を初演している点です。翌年のツアーではニュー・アルバムのタイトル曲としてセットリストに入り毎回披露された曲ですが、それを遡ること1年、このイベントで初披露されたのです。まだ演奏はこなれていなく、アレンジも後のものとは異なり、ポールも歌い慣れていない、たどたどしい初演です。その他、ポール・マッカートニーのステージでは、当時書籍として発行された詩集「ブラックバード・シンギング」から、ジョンレノンの事件をテーマにした「Jerk Of All Jerks」という詩の朗読が挿入されています。そしてコンサートのシメは、ポール・サイモンとマッカートニー、二人のポールの共演による「夢の人」です。ポール・サイモンのイメージとぴったりのカントリー・アレンジの曲で、ヴォーカルは最初マッカートニー、次にサイモンと、まさに共演ならではの豪華リレーで歌われました。
なお、このランドマイン・ベネフィットの前日に、サイモンのソロ・コンサートが行なわれており、そこでもマッカートニーが飛び入りして、一足早く「夢の人」を共演しています。つまり2001年6月13日はサイモンのソロ・コンサート、6月14日はランドマイン・ベネフィット・コンサートと、2日連続で共演が行なわれたのです。本作は、この前日の共演「夢の人」も収録しています。
【2002年 with BRIAN WILSON】 この年の共演者はブライアン・ウィルソンです。60年代からお互い関係が深い二人ですが、意外や共演するのはこれが初めてのこと。最初はブライアン・ウィルソンのステージで、ビーチボーイズの曲を美しいコーラスに乗せて披露しています。注目はブライアンのステージ最後の「神のみぞ知る」でポールが共演した点です。ポールがインタビューにおいて、事あるごとに一番好きな曲のひとつとして挙げる「神のみぞ知る」。ポールは「この曲が自分の作ったものでないことに嫉妬を感じる」とまで述べているビーチボーイズの名曲を、初めてブライアン・ウィルソンと一緒に歌ったのです。最初ブライアンが歌い、その後ポールが引き継ぐヴォーカル・リレーで、ポールが歌った瞬間にものすごい歓声が沸き起こります。その後ポールがそのままステージに残り、9曲を演奏します。ちょうどこの時期ポールはBACK IN THE USツアーの真っ最中であり、そのためか、非常に素晴らしい演奏を披露しています。ポール・マッカートニーがブライアン・ウィルソンと「神のみぞ知る」を歌う、古くからのファンにとってこれほど驚きをもって迎えられた共演曲はないでしょう。まさにイベントならではの特別な1曲となりました。
【2003年 with JAMES TAYLOR】 この年の共演者はジェームズ・テイラーです。ご存知アップル・レコード所属のアーティストとしてビートルズのメンバーとは関係が深いアーティストで、お互いに影響を与えた古くからの友人です。ジェームズ・テイラーは基本的にアコースティックのステージ。ジョージハリスンが「Something」の歌詞で拝借した「Something In The Way She Moves」を始め、落ち着いた大人の雰囲気のステージです。続いてポールのステージは、これまた、あえて普通のツアーとは違うステージにしようという意気込みが感じられるもので、まず何と言っても耳目を引くのは「Great Day」です。後にも先にもこの曲をライヴで演奏したのはこの時のみ。非常にレアで貴重なライヴ・テイクです。アルバム「フレーミングパイ」は世間の評価もさることながら、ポール自身も快心の作であったと伝えられますが、その中に収録されている小品的な佳曲に、こうしてスポットを当ててライヴ演奏をする。おそらく通常のコンサートではけして演奏することがないであろう「Great Day」をこうして披露してくれるところに、このランドマイン・ベネフィットの面白さがあります。ポールがMCで「初めてライヴで演奏する曲を今からやろうか」と言うと会場が盛り上がりますが、曲が始まると、ほとんどの人はハテナがついて、反応はいまひとつ(笑)。
そして注目のジェームズ・テイラーとポールの共演は「Two Of Us」です。二人のハモリが美しい曲ですが、ジェームズ・テイラーはいくぶん先輩ポールに遠慮している様子。ジェームズ・テイラーはソロをとるではなく、終始ハモリを入れるのみと、少し物足りなさを感じますが、やはりそこはポールを立てているのでしょう。
なお、このディスクの最後には当日のサウンドチェックから「Great Day」と「Comfort Of Love」の2曲が収録されています。ライヴ初披露ということで入念に「Great Day」をチェックするのは当然として、なんと2005年「ファイン・ライン」のB面として発表された「Comfort Of Love」を、この時点でサウンドチェックで演奏している点が驚きです。
【2004年 with NEIL YOUNG】 この年の共演者はニール・ヤングです。これまでのランドマイン・ベネフィットは共演者とポールのステージは、だいたい半々の時間があてられていましたが、この年はニール・ヤングのステージは短めで、ポールのステージに比重が置かれています。ニール・ヤングはツアー中というわけではなかったのでバンドが付随せず、基本的にアコースティックのみで7曲を歌いました。途中、「Human Highway」と「Old King」には妻のペギ・ヤングが「共演」しています。そして春先に夏の欧州ツアーを終えたばかりのポールは、その延長でのセットリストで「In Spite Of All Danger」や新曲「Follow Me」の他、翌年のSPACE WITHIN USツアーに繋がる「Till There Was You」などを演奏しています。そして注目は共演曲です。なんとニール・ヤングのアルバム「アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ」収録の「Only Love Can Break Your Heart」を一緒に歌っているのです。この驚きの選曲。もっともメインで歌うのはニールヤングで、ポールはリードを採ることはありませんが、意外な選曲でのサプライズな共演として記録されるものです。そして最後「Hey Jude」では再びニールヤングとベギヤングが登場してステージを盛り上げます。
余談になりますが、この日の「Michelle」がグダグダの演奏で、曲の構成を間違えたポールが、バックの演奏とチグハグになってしまい、アウゥ?とごまかしたりしています。バンド・メンバーはどのように進めていいかわからなくなり、ポールが合図をして演奏しながら曲の途中で軌道修正するという珍しいパターンが聴けます。
【2005年】 この年が結果的に最後のランドマイン・ベネフィットとなりました。しかも今までが全てロサンゼルスのホテルが会場となっていたのに対し、この年はドイツのデュッセルドルフのホテルで行なわれました。ドイツだけあって、会場にはクラウス・ヴアマンやジョージ・マーティンなども訪れました。この年はポールのステージは予定されておらず、普通のイベントのみとなっていました。コンサートの代わりにイリュージョンなどのショウが披露され、ポールはヘザーと共にスピーチのみの参加で、バンドも同行していませんでした。しかし、地元のバンドが演奏を始めるとポールもたまらなくなったのか、バンド抜きでひとり会場にあったピアノに座り「Let It Be」を歌ったのです。予定になかった当日のノリでの演奏なので、ほとんど記録にも残っておらず、あまり知られていませんが、実は1曲ここでも歌っていたのです。最初にポールが歌い、2番目を地元の無名バンドが歌うという微笑ましいバージョン。バンドがいないため、間奏はアコーディオンとポールのスキャットという、これまた珍しいアレンジなのも聴きどころです。
ポールがヘザーと共に出演していたランドマイン・ベネフィットのステージを、2001年から2005年まで完全収録。ゲストとの貴重な共演曲あり、この時しか演奏していないレア曲ありと、通常のツアーのステージとは異なる、いわゆる「ディナーショウ」形式のコンサートです。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。
|
DISC ONE BEVERLEY WILSIRE HOTEL BEVERLY HILLS CALIFORNIA U.S.A. June 14, 2001 SOUNDBOARD RECORDING PAUL SIMON 01. Bridge Over Troubled Water 02. Graceland 03. The Boy In The Bubble 04. Mrs. Robinson
PAUL McCARTNEY 05. Yesterday 06. The Long And Winding Road 07. Driving Rain 08. Jerk Of All Jerks 09. Let It Be 10. I've Just Seen A Face with Paul Simon
AUDIENCE RECORDING PAUL McCARTNEY 11. Yesterday 12. The Long And Winding Road 13. Driving Rain 14. Jerk Of All Jerks 15. Let It Be 16. I've Just Seen A Face with Paul Simon
June 13, 2001 17. I've Just Seen A Face with Paul Simon
SWISSOTEL NEUSS DuSELDORF GERMANY May 28, 2005 18. Let It Be
DISC TWO CENTURY PLAZA HOTEL LOS ANGELES CALIFORNIA U.S.A. September 18, 2002 BRIAN WILSON 01. Introduction 02. You're Welcome 03. Wonderful - Cabinessence 04. Dance Dance Dance 05. Surfer Girl 06. Sail On Sailor 07. Heroes And Villains 08. Good Vibrations 09. I Get Around 10. Barbara Ann 11. Surfin' U.S.A. 12. God Only Knows with Paul McCartney
PAUL McCARTNEY 13. Coming Up 14. Band On The Run 15. I Saw Her Standing There 16. Blackbird 17. We Can Work It Out 18. Michelle 19. Your Loving Flame 20. Let It Be 21. Hey Jude
DISC THREE BEVERY HILTON HOTEL BEVERLY HILLS CALIFORNIA U.S.A. September 23, 2003 JAMES TAYLOR 01. Something In The Way She Moves 02. Copperline 03. October Road 04. Mean Old Man 05. Caroline On My Mind 06. Fire And Rain 07. Country Road
PAUL McCARTNEY 08. I've Just Seen A Face 09. Things We Said Today 10. Calico Skies 11. Blackbird 12. We Can Work It Out 13. Great Day 14. Eleanor Rigby 15. Michelle 16. Two Of Us with James Taylor 17. Let It Be
SOUNDCHECK 18. Great Day 19. Comfort Of Love
DISC FOUR CENTURY PLAZA HOTEL LOS ANGELES CALIFORNIA U.S.A. October 15, 2004 NEIL YOUNG 01. Pocahontas 02. Harvest Moon 03. Heart Of Gold 04. On The Way Home 05. Human Highway with Pegi Young 06. Old King with Pegi Young 07. Four Strong Winds
PAUL McCARTNEY 08. Drive My Car 09. Till There Was You 10. In Spite Of All Danger 11. Blackbird 12. Here Today 13. Follow Me 14. Only Love Can Break Your Heart with Neil Young 15. Michelle 16. Yesterday 17. Get Back 18. Let It Be 19. Lady Madonna 20. Baby Face 21. Hey Jude with Neil & Pegi Young
|
|