GEORGE HARRISON
[ SONGS FOR PATTIE ]
DATE 1970
PLACE -
LABEL MC
CODE mccd-684
SOURCE Soundboard
TYPE 1CD
PRICE ¥ 4,620
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《 Products Information 》

ビートルズ時代のアルバム収録曲の中心は常にレノン=マッカートニーであったが、ジョージとリンゴにもそれぞれ1曲ないし2曲のヴォーカル曲が割り当てられた。 当時のソングライティングの能力を鑑みて妥当な配分であったろうが、年を追う毎にジョージも徐々にその才能を開花させていった。 ジョージはメンバーの中で最も若く、1970年の時点でもまだ20代半ばを少し過ぎた程度であり、まさに遅れてきたビートルズであったと言える。 おそらくビートルズの解散を最も好機に感じたのはジョージであったろう。それまで1曲ないし2曲しかアルバムに収録してもらえなかった自作曲が、ソロ・アルバムとして自分の曲を存分に世に問う事が出来るのである。 『電子音楽の世界』といった実験的なアルバムがあったものの、ソロとして最初のロック・アルバム『ALL THINGS MUST PASS』がいきなり3枚組であったというのも、 ビートルズ時代の割り当ての少なさからくる鬱憤を晴らすかのような感じであった。 さらにアルバムからシングル・カットされた「MY SWEET LORD」や「美しき人生」というヒットもあり、ジョージのソロ活動は上々の滑り出しとなった。

この時期、ジョージはパティ・ボイドと婚姻関係にあり、彼女にインスパイアされ「SOMETHING」などの名曲が生まれた事はつとに有名であるが、 若きジョージとパティの結婚生活は70年代に前後して徐々に破綻へ向かう事になる。何より親友であったエリック・クラプトンがパティに横恋慕していたのである。 当初パティの妹ポーラと付き合っていたクラプトンだったが、ドミノスの「LAYLA」があからさまにパティへの恋慕を感じさせる曲であったため、ポーラは自分が姉の身代わりであると悟り破局に至る。 クラプトンの本命はあくまでパティであったが、後に結婚する事になろうとは、この時は想像だに出来なかったであろう。 これら一連の出来事が1970年前後にジョージ、クラプトン、パティのトライアングルに訪れたのである。 本作は、ちょうどこのような時期の真っ最中に行なわれたものである。 背景を知ると、本作のタイトルとなった『パティのための楽曲』に深い意味が込められているのがわかる。

ホワイトアルバムの「WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS」に匿名でクラプトンが参加しているのは有名であるが、 『ALL THINGS MUST PASS』のレコーディングには、クラプトンを始めドミノスのメンバーが全面的に参加し、リンゴやビリープレストンに加え、 プロデューサーはフィルスペクターと、ゲットバックセッションの残り香が漂う雰囲気を醸すアルバムに仕上がっている。 本作は、この『ALL THINGS MUST PASS』のアセテート音源を収録したタイトルである。 アセテート音源とはいえ針音はきれいに除去され、そのままオルタネイト・アルバムとして成立するクオリティに仕上がっている。 美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。

01. Wah Wah (take 3)
02. My Sweet Lord
03. Art Of Dying (take 9)
04. If Not For You
05. Behind That Locked Door
06. Let It Down
07. All Things Must Pass (false start)
08. All Things Must Pass
09. Down To The River
10. Wah Wah (overdubs onto take 3)
11. The Ballad Of Sir Frankie Crisp (Let It Roll)
12. Awaiting On You All
13. Art Of Dying (take 36)
14. What Is Life
15. Isn't It A Pity (take 30)
16. Behind That Locked Door
17. I Live For You
18. I'll Still Love You
19. Plug Me In (excerpt)

 

 

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