DAVID BOWIE [ SERDECZNIE ] | | DATE | 19780411 | PLACE | Louisiana State University Baton Rouge LA | LABEL | helden | CODE | DEN-078_80 | SOURCE | Audience+Pro-Shot | TYPE | 2CD+DVD | PRICE | ¥ 8,330 | |
《 Products Information 》
■1978年4月11日バトンルージュ公演を高音質完全収録。 ■1977年マークボランとのリハーサル音源 ■1978年4月10日ダラス公演のプロショット映像 ■1978年12月12日東京公演のプロショット映像 ■「HEROES」のプロモ映像のアウトテイク
ボウイの数あるアルバムの中でも、そのキャリアにおいて異彩を放つ、俗に言われるベルリン三部作は、特に「LOW」と「HEROES」の2作の評価が高い。それはアルバムそのものの楽曲の素晴らしさもさることながら、常に現状に安住せず新たな挑戦を繰り返してきたボウイのひとつの到達点であったこと、時としてファンの期待に反するリスクを冒しつつ前に進んできたボウイの姿勢が、ファンのニーズと合致したこと、何よりこの2作を発表後にツアーに出たことも評価を決定づける大きな要因となっている。
「LOW」と「HEROES」の2作はボウイにとっても快心の作であったことだろう。三部作の最後のピースを発表前に、この2作をメインに大規模なツアーを行なっている。アメリカや欧州、オーストラリアのみならず、日本においても前衛的で素晴らしいライヴを見ることができた。セットリストは、新作中心の重苦しい前半に対し、ヒット曲中心の軽快な後半と、ボウイのこの時点での全キャリアを俯瞰する、まるで和洋折衷料理のようなフルコースとなっている。
【BATON ROUGE LA April 11, 1978】 本作のメインとなっているのは1978年4月11日のバトンルージュ公演である。サンプルを聴いて驚かれた方も多いだろう。これはサウンドボードではなくオーディエンス録音なのである。ボウイが間近で歌っているかのような近距離感、低音から抜けるような高音まで幅広いレンジ、どれをとっても否のうちどころがない、これ以上考えられない高音質で収録されているのである。ここまで鮮明に各楽器がバランス良く収録されているオーディエンス録音は、21世紀の今日においても中々お目にかかれない、それくらい優れた録音である。
【REHEARSAL with MARC BOLAN】 またディスク2に併録されている1977年の中頃に行なわれたマークボランとのリハーサル音源にも注目である。これはツアーのリハーサルではなく、テレビ・ショウへ向けてのリハだと思われる。グラム・スターの2大巨頭の共演を、こちらは本当のサウンドボードで収録している。リハーサルだけあってラフな演奏ではあるが、きらびやかなギターの音色はすぐにボランのそれとわかる特徴的なものである。ボウイとボランが共にヴォーカルを採るという稀有な機会をサウンドボードで収録しているという貴重音源である。
【DALLAS TX, U.S.A. April 10, 1978】 続いて映像である。1978年のいわゆる「LOW/HEROES TOUR」においてはプロショット映像が少なく、代表的なものが本作に収録のダラスと東京ということになる。東京公演を収録したタイトルは数多くあれど、このダラス公演プロショット映像を収録したものは少ない。後述する東京公演と比べると、ボウイの動きが激しく、ステージ上でのアクションは、まるで舞台を見ているかのような躍動感にあふれたものとなっている。特に選曲が素晴らしく、東京公演の映像には未収録だった「What In The World」「Blackout」「Sense Of Doubt」「Speed Of Life」と、4曲ものダブらないパフォーマンスがプロショットで収録されているのは特筆すべき点である。
【TOKYO JAPAN December 12, 1978】 そしてこちらはツアーの最終地東京におけるライヴを、これもまたプロショットで収録している。ダラスに比べ収録曲も多く、ツアーを代表するプロショット映像である。躍動感あふれるダラス公演に対し、全体を覆うのは非常に静かな雰囲気で、スタイリッシュなステージであるという印象を受ける。同じツアーでも、ここまで異なるかというくらいの変化を感じ取ることが出来る。何も演奏スタイル、ステージアクションのみではなく、ボウイの衣装もまた、同じステージにおいて衣装替えを頻繁に行なっているのが映像から伺える。音だけではわからない、貴重なステージの記録、それも日本公演がこのような形で残っているのは日本のファンにとっては幸運なことであろう。
【“HEROES” PROMO FILM OUTTAKES】 そして映像の最後はボウイの強烈なメッセージを含有した「HEROES」のプロモ映像のアウトテイクである。複雑な編集が施された「Ashes To Ashes」を例に挙げるまでもなく、早くから映像作品に着目し凝った作品を発表していたボウイが、この曲に限っては非常にシンプルなものとなっている。後方から強いライトが照射され、ボウイがひとり佇み歌っている、それだけである。何の小道具もなければ、背景もない。精悍な顔のボウイが、自らのメルクマールを歌っているだけのプロモである。しかし、もちろんそれは意図されたものであり、だからこそ強烈なメッセージとして我々に伝わってくる。本作は、そんな「HEROES」のプロモ映像のアウトテイクを収録している。一見シンプルに見えるプロモであるが、本作に収録のアウトテイクを見てわかる通り、複数のカメラで撮影され、それら各アングルからの映像を編集してプロモが作られているのがわかる。余談であるが2004年リアリティ・ツアーのオープニングのイメージは、この「HEROES」のプロモ映像を踏襲したものではないか。
ボウイ専門レーベルHELDENより、最新作は1978年のボウイの集大成とも言うべきもので、かなりディープなマニアでなければ、「LOW / HEROESツアー」に関しては音源も映像も本作があれば充分であろう。またコアなマニアの方にもコレクションとして価値ある内容となっているので、ぜひ視聴していただきたいと思っている。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
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サンプル音源
LOUISIANA STATE UNIVERSITY BATON ROUGE LA April 11, 1978 DISC ONE 01. Warszawa 02. Heroes 03. What In The World 04. Be My Wife 05. The Jean Genie 06. Blackout 07. Sense Of Doubt 08. Speed Of Life 09. Breaking Glass 10. Beauty And The Beast 11. Fame 12. Member Introduction 13. Five Years 14. Soul Love 15. Star 16. Hang On To Yourself 17. Ziggy Stardust 18. Suffragette City 19. Rock ‘N Roll Suicide
DISC TWO 01. Art Decade 02. Station To Station 03. Stay 04. TVC 15 05. Rebel Rebel
REHEARSAL with MARC BOLAN mid - 1977 06. Standing Next To You #1 07. Standing Next To You #2 08. Standing Next To You #3 09. Standing Next To You #4 10. Standing Next To You #5 11. Madman #1 12. Madman #2 13. Madman #3 14. Unknown Song #1 15. Unknown Song #2 16. Unknown Song #3
DVD DISC DALLAS CONVENTION CETNTER DALLAS TX, U.S.A. April 10, 1978 01. What In The World 02. Blackout 03. Sense Of Doubt 04. Speed Of Life 05. Hang On To Yourself 06. Ziggy Stardust
NHK HALL TOKYO JAPAN December 12, 1978 07. Warszawa 08. Heroes 09. Fame 10. Beauty And The Beast 11. Five Years 12. Soul Love 13. Star 14. Hang Onto Yourself 15. Ziggy Stardust 16. Suffragette City 17. Station To Station 18. TVC15
“HEROES” PROMO FILM OUTTAKES 19. Heroes #1 20. Heroes #2 21. Heroes #3 22. Heroes #4 23. Heroes #5 24. Heroes #6 25. Heroes #7
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