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■2度目の来日公演より1979年3月19日武道館公演
■トレード間にも一切出回っていない完全初登場音源にて完全収録。
■ボーナストラックでは同日のサウンドボード音源を併録

チープトリックはアメリカのバンドであるが、その才能にいち早く気付いたのは日本のファンであった。アメリカより先行して日本で人気が出たのである。初来日公演は1978年であるが、本人たちは日本での人気を知らず、飛行機から降り立った時の騒ぎに自分たちが一番驚いたと証言している。そしてその初来日公演から生まれたのが有名なライヴ・アルバム『アット・武道館』であった。当初日本でのみの限定リリースだったのが、アメリカに逆輸入される形で、ラジオ局から人気が徐々に浸透していき、今ではロックの殿堂入りを果たすくらいにアメリカを代表するバンドとなった。このような経緯からチープトリックにとって日本のファンは最も忠実かつ誠実なファンとして認識されている。2016年にも来日公演を行なったが、その時もリック・ニールセンは40年間に渡る応援に対し謝辞を述べていたくらいである。

1978年の来日公演で大成功を収め、それどころか、武道館公演を収録したライヴ・アルバムが世界的なヒットとなるなど、バンドが飛躍する第一歩となった記念すべき日本。早くも翌1979年に再来日を果たすことになる。前年の大人気の余波を受け、1979年2度目の来日公演は、なんと12公演もの長期に渡るものであった。東名阪はもちろんのこと、秋田、仙台、静岡、札幌など、おそらくもう行くことはないであろう地方公演も含まれており、いかに当時のチープトリックの人気が高かったかが伺える。

そして1979年来日公演のハイライトは何といっても、チープトリックにとっても特別な場所である武道館である。本作は、1979年3月19日武道館公演を、初登場音源にて完全収録している。1979年といえば『Dream Police』がリリースされたことに伴うツアーで、かつ前年にもコンサートを行っていたこともあり、新曲を織り交ぜセットリストもかなり変更されている。初来日は記事や音源に恵まれているものの、この2度目の来日公演はマニアのホームページなどでも正確なセットリストが判明していなかったり、どのようなコンサートだったか不明な部分が多かったのだが、ここに音源という確かな物証が出てきただけに、ファンにとっては特別な感慨があることだろう。

注目はセットリストの中盤にある「Dream Police」と「Way Of The World」である。実はこの2曲のみ生演奏ではなく、おそらくメンバーの休憩時間だったのだろう、インターミッションとしてフィルムが武道館で上映されたのである。これもまた、本作で初めて新たに判明した事実である。当時のニューアルバムのプロモーションを兼ねての演出であったと思われる。

音源は、お馴染みShakuntalaレーベルに数多くの日本公演テープを提供してくれているテーパーが当時自分で録音したものが元になっている。もちろん今まで一切世に出たことのない初登場音源である。音質も申し分なく、当時の武道館の雰囲気を完全収録している。40年近く眠っていたテープが、今回初めて世に出されるのである。

ディスク2の後半は、当時ラジオで放送された、1979年3月19日本編で完全収録されている武道館公演のサウンドボード音源が収録されている。残念ながら全曲ではないものの、こちらも貴重な音源である。

チープトリック2度目の来日公演1979年3月19日武道館公演を、高音質の初登場音源にて完全収録。ボーナストラックには同日のサウンドボード音源を併録。チープトリックが飛躍するきっかけとなった初来日に続いて、二年連続で行なわれた武道館公演。これを聴いて胸が熱くならないロック・ファンはいないであろう、日本におけるロックの歴史の貴重な瞬間である。チープトリック大好き！ 美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。日本語帯付。