PAUL McCARTNEY [ BUDOKAN 2017 ] | | DATE | 20170425 | PLACE | The Budokan Hall Tokyo Japan | LABEL | piccadilly circus | CODE | PCCD-287_9 | SOURCE | IEM+Aud | TYPE | 3CD | PRICE | ¥ 7,680 | |
《 Products Information 》
■2017年4月25日武道館公演をIEMとAUDのミックス音源にて完全収録 ■ディスク3は当日のサウンドチェックIEM音源 ■日本公演へ向けてのメッセージ、武道館公演へのコメント、その他関連音源 ■2017年武道館公演のリトグラフ復刻ポストカード ■未発表写真を掲載した三面見開きのインナー付
ポールは1966年にビートルズとして来日したのが初めての日本体験であった。その後1975年にウイングスとして来日が発表されたが、前科を理由に入国許可が下りず中止。1980年に再び来日するが演奏はせずに強制帰国。そして初のソロ公演は1990年と、実に24年ぶりのことであった。1993年に再び来日するものの、その次となると2002年まで9年間も待たねばならなかった。そして記憶に新しい2013年の来日公演はさらに9年後であった。このように、ポールの来日公演といえば、その時々の時代、その時の自分とリンクして記憶される、非常にレアな体験であったはずである。
ところが2013年の来日公演の興奮冷めやらぬ、わずか半年後に、再び来日するという噂が流れた。当初ガセネタかと思ったら本当だったので驚いたものだ。この2014年の来日公演は体調不良により公演が中止されるが、契約履行のため2015年に再来日した。そしてまた2年ぶりとなる2017年に来日するという。もはやポールの来日公演はレアな体験ではなく、ワールド・ツアーの一環として、アメリカ、欧州、そして日本と、ポールのルーティンに組み込まれているのだろう。
2015年の来日公演の最大の話題は、何と言っても49年ぶりとなる日本武道館公演であった。遠く昔の映像に出てくるビートルズのひとりが、何と半世紀の時を経て再び武道館で演奏したのである。しかも初演となる「Another Girl」を含む武道館のみの特別セットリストでファンを狂喜させたものだった。まさに日本のロックにおいて歴史的な凱旋公演だったと言ってもよいだろう。
2016年、ポールは新たなツアー・タイトルを「ONE ON ONE TOUR」と題してツアーに出ることになる。ポールは戦前の昭和17年生まれ、2017年には75歳になる後期高齢者である。この後、どれだけツアーに出ることができるだろうか。おそらく体力的にも、年齢的にも、5年後にはこのような大規模なツアーは行なっていないであろう。そしてその自覚は本人にもあるのではないか。なので、出来る時に後悔のないよう可能な限りステージに立っておこうという、焦りではないが、そのような人生の締めくくりを考えているのではないか。ポールが一切ツアーに出ていない80年代を経験しているファンにとっては、現在のように毎年ツアーを行なっているポールを信じられない思いで見ているに違いない。
その2016年から始まったONE ON ONEツアーは2年目に突入した。そして2016年大晦日、紅白歌合戦にメッセージを寄せるという形で日本公演が発表されたのである。これはONE ON ONEツアーとして初めての日本公演であるだけでなく、2017年に入って一番最初のコンサートの地として日本が選ばれたことになる。この日本公演に向けて改めてリハーサルをしていることが本人に口から語られ、年が変わり、新たなONE ON ONEツアーが期待される、そのお披露目が日本だったのである。当初、東京ドームで3公演が発表され、その後武道館が再び追加で発表された。個人的には武道館は一度きりであることに価値があったと思っているのだが、何はともあれ公演数が増えるのはファンとしては嬉しい限りである。2017年ポールの来日公演の日程は以下の通り。
2017年4月25日 日本武道館 2017年4月27日 東京ドーム 2017年4月29日 東京ドーム 2017年4月30日 東京ドーム
年々来日公演を重ねるたびに公演数が減っていくのが気になるが、熱心なファン以外にとっては「また来るの?」という論調で語られている部分もあり、致し方ないことかもしれない。特に前2度の来日公演は同じOUT THEREツアーということもあり、なおの事そのように受け取られていることは理解している。しかし今回は新たにツアー・タイトルを変えての来日公演である。もちろんセットリストにも変化があり、今まで聴くことができなかったONE ON ONEツアーならではの曲に注目が集まっていた。本作は、この2017年来日公演初日の4月25日武道館公演をIEM音源とAUD音源をミックスしたもので完全収録している。
オープニングはONE ON ONEツアーの最大の特徴である「A Hard Day's Night」で開幕する。オリジナルではジョンが歌っていたパートもポールが通して歌うというものである。そしてアメリカや欧州では2曲目に「Save Us」が組まれていたが、今回武道館では何と「Jet」である。続いて「Drive My Car」、そして「Junior’s Farm」と、今までにないパターンで、前回同様、次にどんな曲を演奏するのかワクワク感を煽られる序盤の展開である。特に「Jet」と「Junior’s Farm」は同系統の曲で、従来お互いを補完する役割を果たしていたが、今回のように2曲とも演奏されるのは初めての事である。「Maybe I’m Amazed」では声がかなりキツそうで、しかも歌詞をミスするという違和感のある演奏だが、もはや作者であるポール本人の演奏と歌唱で聴けるという事に意義があるといえよう。
アコースティック・コーナーでは久しぶりの「Everynight」に続き、「In Spite Of All Danger」と「Love Me Do」の2曲は日本のファンにとって初めてのものである。さらに珍しいバージョンとなったのは「Blackbird」であろう。曲の後半で演奏が怪しくなり、ギターを一瞬間違えてしまう。その箇所では上手く乗り越えたが、動揺したのか、直後にまたミスをしてしまい、曲の途中にも拘わらず ”wait a minutes” (ちょっと待って)と仕切り直すシーンがある。この箇所で観客が盛り上がり、それを受けて、真面目なメッセージを込めた「Blackbird」において、なんとポールが歌いながら吹き出しているのである。そして刻むように “トゥ、ビィ、フリィ” と歌い方を変えている。とんだハプニングである。また、「Magical Mystery Tour」はオープニングのイメージが強いが、1993年THE NEW WORLD TOUR同様、今回は後半の途中で演奏されている。
さて、この武道館公演において、2017年に新たに加わったONE ON ONEツアーの曲として、「I Wanna Be Your Man」が挙げられる。2016年にリンゴが来日公演を行ない、一足先に演奏しているが、今度はポールのセルフ・カバーである。本人の口から日本初公開という説明が(日本語で)なされている。1993年のライヴ・アルバム『Paul Is Live』にサウンドチェックからの音源として既にライヴ・バージョンが収録されているので、前回の「Another Girl」ほどの衝撃はないし、イベントとはいえ、前年のDESERT TRIPにおいて既に演奏しているので、これはあくまで「日本初公開」という意味である。
またワールド・プレミア、世界初演曲がある。厳密にはライヴで演奏するのは初めてではないのだが、珍しい選曲であることに違いない。それが「SGT. Pepper's Reprise」である。「東京では演奏したこがない曲」という説明がなされたのだが、これはポールの記憶違いで、1990年来日公演では「SGT. Pepper’s Lonely Hearts Club Band」とメドレーで演奏されているし、2002年来日公演の最後はこの曲と「The End」のメドレーであった。ただ、今回のように単体で演奏されるのは世界で初めての事である。
本作は武道館公演を、IEM音源とAUD音源をミックスして構成されている。IEM音源とはイヤモニとも呼ばれるものである。演奏者は自分の演奏を確実なものにするため、かつては足元モニターを通して自分の音や他の演者の音を確認しつつ演奏していたものだが、今は無線を飛ばして耳にはめたイヤホンが主流となりつつある。IEM音源とはその無線を傍受したものであり、このIEM音源はキーボードのウィックスが使用しているものを傍受したものである。通常のオーディエンス音源と異なりサウンドボード音源である。ただしバランスに難があるのと、モニター音源だけに臨場感の欠如が欠点とされている。本作は高音質オーディエンス音源を重ねることにより、その欠点を解消している。サウンドボード音源のクリアさと、オーディエンス音源の臨場感を上手く両方の利点を活かしたものとなっている。一例を挙げると、「Hey Jude」ではIEM音源はオーディエンスの合唱が入っていない。これはバンドが演奏を止め、ポールが会場を煽り、その場が一体となって盛り上がるコンサートのハイライトの部分でもある。しかし高音質のオーディエンス音源で補完することにより、まるでバランスのとれたサウンドボード音源を聴いているような感じになる。
ディスク3は今回の武道館公演の当日に行なわれたサウンドチェックを収録している。前日にも既にサウンドチェックを行なっていたためか、コンサート当日は3時半頃にポールは武道館に到着し、本作に収録されているように、約40分あまり、数曲を確認のため演奏するにとどまった。このサウンドチェックはIEM音源単独での収録である。さらにボーナストラックとして、2017年日本公演に向けてのポール自身による各種メッセージが収録されている。中には武道館に向けてのメッセージや、リハーサルの途中に時間を作って収録された日本公演に向けてのメッセージなど、本作が2017年来日公演のドキュメントとしての価値を高める収録である。ファンからのQ&Aに答えるコーナーでは、武道館に向けて特別なセットリストを用意していることなどが、本人の口から語られている。
なお、本作にはオマケとして、武道館公演のリトグラフを模したポストカード、そして3面見開きで全6ページのインナーがついてくる。インナーには当日の未発表写真に加え、今回の来日公演のチラシやポスター、チケットなどが掲載され、想い出を呼び起こすものとなっている。
ポール・マッカートニー2017年の来日公演より、初日4月25日武道館公演をIEM音源+AUD音源による高音質で完全収録。ディスク3は当日のサウンドチェックをIEM音源で収録。さらにボーナストラックとして記録として貴重な日本公演のドキュメントとなるポール本人による各種メッセージを収録している。美しいピクチャー・ディスク仕様の永久保存がっちりプレス盤。
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LIVE AT THE BUDOKAN HALL TOKYO JAPAN APRIL 25, 2017 BUDOKAN CONCERT
DISC ONE 01. Introduction 02. A Hard Day's Night 03. Jet 04. Drive My Car 05. Junior's Farm 06. Let Me Roll It 07. I've Got A Feeling 08. My Valentine 09. Nineteen Hundred And Eighty Five 10. Maybe I'm Amazed 11. We Can Work It Out 12. Everynight 13. In Spite Of All Danger 14. Love Me Do 15. Blackbird 16. Here Today 17. Queenie Eye 18. Lady Madonna 19. I Wanna Be Your Man 20. Magical Mystery Tour 21. Being For The Benefit Of Mr.Kite
DISC TWO 01. MC 02. Ob La Di Ob La Da 03. SGT.Pepper's Reprise 04. Back In The U.S.S.R. 05. Let It Be 06. Live And Let Die 07. Hey Jude 08. Yesterday 09. Hi Hi Hi 10. Golden Slumbers - Carry That Weight - The End
BUDOKAN SOUNDCHECK
DISC THREE 01. Instrumental Jam #1 02. Honey Don't 03. Magical Mystery Tour #1 04. Magical Mystery Tour #2 05. Save Us #1 06. Instrumental Jam #2 07. Instrumental Jam #3 08. Save Us #2 09. Drums 10. Let 'Em In 11. Love Me Do 12. Queenie Eye 13. Bluebird 14. Ram On 15. Under Pressure
EXTRA 16. Messege For Japan #1 17. Messege For Japan #2 18. Messege For Japan #3 19. Messege For Budokan Concert 20. Japan Tour Spot #1 21. Japan Tour Spot #2 22. Q&A from Japanese Fans 23. One On One Tour Spot
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