ERIC CLAPTON [ WHISTLE TEST STUDIO LIVE 1977 ] | | DATE | 19770426 | PLACE | BBC-TV, OLD GREY WHISTLE TEST | LABEL | PV NO LABEL | CODE | PV0012 | SOURCE | PRO SHOT | TYPE | 1DVDR | PRICE | ¥ 3,900 | |
今では貴重な廃盤レーザーディスク・マスターよりダイレクトにデジタル収録されたDVD盤が登場!!最高画質!!メニュー画面&チャプター機能付きのプロ仕様!!(ライナーノーツより)エリッククラプトン初のオフィシャル映像!!ファンにとっては正に待望の初ビデオの登場である。収録は1977年4月26日というから「ノー・リーズン・トゥ・クライ」発表後のUKツアー最中の物だろう。場所は、BBC-TVのホイッスル・テスト・スタジオ。バックメンバーは第一期クラプトンバンドにパーカッションを加えた7人編成で、素晴らしいステージで評判になった2回目来日時と丁度同じ顔ぶれだ。74年のカムバック時には貴重なパートナーだったイヴォンヌ・エリマン、そしてドミノス時代からの僚友で惜しくも他界してしまったカール・レイドルなどが画面に写し出され、思わずあの感動の初来日ステージへタイムスリップしてしまいそうになる。また、サウンド面もバンド結成後4年目ということで実にタイトになっていて第一期メンバーとしては恐らく最も充実していた時期にあったと思われる。興味深いのはクラプトンのギターサウンドで、この時期はまだドミノスばりの小気味良いオーバードライヴ・サウンドで弾きまくっていることだ。というのは、81年来日時あたりからサウンドを完全なノーマル・ストラト・トーンにチェンジしてしまっていて最早この手のサウンドが聴けない現在、クラプトン・ギターフリークにとっては非常に貴重なフィルムと言えるだろう。当時33才というギタープレイヤーとしても最も円熟した時期にあり、随所にこれぞクラプトンといえる”スローハンド奏法”も聴かれ、ギターフリークにとってもこれ以上ない教則ビデオにもなりそうだ。ステージは「ノー・リーズン・トゥ・クライ」の中の「ハロー・オールド・フレンド」でスタートする。クラプトンはリードをG・テリーにまかせヴォーカルに専念、のびのびとリラックスした歌声が印象的だ。久々に接したイギリスのファンに、とりあえず”Hellooldfriend”ということなのなだろう。2曲目も同じく「ノー・リーズン・トゥ・クライ」からで、ボブ・ディラン作の「サイン・ラングウィッジ」。LPではディランと渋いハモリでキメていたが、ライヴではG・テリーとのデュエットだ。そして次は、未発表のナンバーで「アルバータ、アルバータ」。泥臭いサウンドとクラプトンの鼻にかかったしゃがれ声が実にいい雰囲気を醸し出している。いよいよトレードマークの57年型ブラック・ストラトキャスターが4曲目で登場。御馴染み「テル・ザ・トゥールス」。デュアン・オールマンを思い起こさせるようなスライドギターをキメまくるG・テリー、熱唱する2人の女性ヴォーカル、クラプトンの後半のギターソロは絶品だ。感情が徐々に高まりながらギターに乗り移っていく様子が映像からもよくわかる。思わず手に汗握る、そんな緊迫感が心地良い。オーティス・ラッシュの「ダブル・トラブル」では鬼気迫る凄みとでも言おうか、時にはむせび泣く様な、時には力強い説得力に溢れたギターは、もう見事の一言に尽きる。「アイ・ショット」のソロでは、キーボードがクラプトン得意の3連フレーズを弾いてクラプトンを煽るなど、ライヴならではの場面が写し出されていて面白い。またクライベイビーによるサスティーン・トーンの使い方も、フリークにとっては見逃せないところだ。9曲目は、「ファーザー・オン・アップ・ザ・ロード」。ステージでは必ずプレイされる、彼の代表的ナンバーのひとつで、全くの余裕から繰り出される流れる様なフレーズの数々は、圧巻の一言に尽きる。陶酔したかのように目を閉じながら一音のチョーキングにかける姿が、実に美しい。さてラストは、昔からのクラプトン・ファンにとっては涙してしまうクリームのナンバー「バッジ」。ギター・バトルでは、G・テリーもクラプトンに負けず劣らずのテクニックを披露し火花散るインタープレイの連続には息を飲む程だ。ステージの盛り上がりはピークに達し、幕は閉じる。クラプトンのコンサートを観た時の感動というのは、トリッキーなアクションや攻撃的なヴォーカルによって挑発された刹那的なものではなく、一人のミュージシャンが生きてきた年月の重みが常に彼のギターや歌に感じられ、それに自分自身の持つ甘ずっぱい感傷をもが手伝い”暖かな余韻が胸に残る”そんな感じだ。勿論彼のギターはいつも素晴らしいのだが、それ以上に人生を必死で生きている彼の姿が音に見え隠れするところに、私達は共感を覚える。だからといって、彼のステージから暗さは感じられないし、ひたすら明るく自分のブルースを楽しんでいるようにさえ見える。ここがまた、たまらない魅力なのだ。そんな彼の魅力を存分に伝えてくれる本作である。YVONNE ELLIMAN : backing singer/guitar MARCY LEVY : backing singer/guitar/harmonica DICK SIMMS : keyboard JAMIE OLDAKER : drummer SERGIO PASTORA : percussion GEROGE TERRY : lead guitar CARL RADLE : bass guitar/PRO SHOT 59min |
HELLO OLD FRIEND(3:44) /SIGN LANGUAGE(3:31) /ALBERTA, ALBERTA(4:10) /TELL THE TRUTH(7:18) /CAN'T FIND MY WAY HOME(5:00)/DOUBLE TROUBLE(4:07)/I SHOT THE SHERIFF(8:36) /KNOCKING ON HEAVEN'S DOOR(5:04)/FUTHER ON UP THE ROAD(5:47) /BADGE(7:58) |
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